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これは人類史上初めてのことだという。


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現在、再生技術を使いさまざまな器官が作られているが、18日には研究室の中でほぼ人間と同じ脳を育てることに成功したと発表された。

これは人類史上初めてのことだという。

大人の皮膚から脳へと育て上げる
この開発に携わったのはアメリカ、オハイオ州立大学の科学者たち。彼らは大人の皮膚組織から、体のあらゆる器官へと成長する未成熟幹細胞、すなわち多能性細胞を抽出。

それを神経組織や中枢神経系、他の脳の部位に分化させる技術を用いて脳を育て上げた。

もっとも今は5週目の胎児の脳でしかなく、大きさも消しゴムほど。しかし99.0%は人間の遺伝子で構成され、構造も全く同じだという。

目標は12週目の胎児の脳にすること
この脳を育て上げるのにかかった時間は約15週間。しかし研究者らはさらに時間をかけ、12週目の胎児の脳に成長させることを当面の目標に設定し、16週目から20週目までの大きさになれば実験成功と考えているようだ。

実はこれを作り上げるきっかけは、これまで使用していたマウスではもはや解明できない問題が多く存在したからだとしている。

アルツハイマーやPTSDの治療に活用
開発を率いたRene Anand教授は報告の中で「私たちは複雑な脳の病気を解決するために努力を重ねてきました。この脳モデルは人々の健康にとってよい前兆といえます。何故なら実験や治療法を進歩させるために適切な選択肢を与えるからです」とコメント。

今後はこの脳モデルを使いアルツハイマーやパーキンソン病、脳卒中、さらにはトラウマ的な脳疾患、PTSDの治療などにも役立てたいとしている。

脳を作り上げるとはある意味恐ろしいことかもしれないが、病気で苦しむ人の役に立つのならば、実験が成功するのを期待したい。
by denhazim | 2015-08-22 10:56