日中競うインドネシア高速鉄道、大統領が7日以降に採用決定へ
[ジャカルタ 2日 ロイター] - インドネシア内閣官房長官のプラモノ・アグン氏は2日、日本と中国が受注を競っている高速鉄道計画について、どちらの事業案を採用するかの発表を遅らせると明らかにした。
日中競うインドネシア高速鉄道、大統領が7日以降に採用決定へ© REUTERS 日中競うインドネシア高速鉄道、大統領が7日以降に採用決定へ
早ければ今週にもジョコ・ウィドド大統領が結果を発表するとみられていたが、プラモノ氏は、第三者のコンサルタントと閣僚によるレビューを基に決定することを大統領は予定していると説明。「大統領は、選定プロセスがより公正になるよう、レビュー期間を9月7日まで延長した」と述べた。結果はその後すぐにも発表するという。
ダルミン・ナスティオン経済担当調整相は、選定にあたった他の政府当局者とともに3日に大統領と面会し、決定に至った経緯を説明した上で、提言を行う方針だと記者団に明らかにした。
同相は、大統領がいつ決定を発表するかは分からないと述べた。
2人の政府筋は先に、インドネシア政府が財政負担のより少ない中国案に傾いていると語っていた。
リニ・スマルノ国営企業相は2日、中国案が採用された場合、国営企業が中国とコンソーシアムを組むことになるとし、「政府の負担はまったくない」と記者団に語った。