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【移民ショック】源流のシリアに難民400万人超、イスラム国メンバーも“偽装”潜入か…内戦長期化は必至

【移民ショック】源流のシリアに難民400万人超、イスラム国メンバーも“偽装”潜入か…内戦長期化は必至© 産経新聞 提供 【移民ショック】源流のシリアに難民400万人超、イスラム国メンバーも“偽装”潜入か…内戦長期化は必至

 【カイロ=大内清】欧州に流入する多数の難民や移民の出身地であるシリアでは、アサド政権が、首都ダマスカス周辺や中・北西部の主要地域の支配を保持することを優先させる戦略を取っている。イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」や反体制派の制圧下にある地域の奪還は現時点では事実上、放棄しているといえ、発生から3年以上が過ぎた内戦はさらなる長期化が避けられない状況だ。

 一方、難民らの中にはイスラム国をはじめとする過激派のメンバーが多数、潜入しているとみられており、テロの拡散につながる危険性もはらんでいる。

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、シリア内戦による難民は登録されているだけでも400万人を超える。

 大部分はトルコやヨルダン、レバノンといった周辺国で、国際機関などからの援助物資に頼って暮らしている。UNHCRが把握していない難民も相当数に上るとみられ、それらが大挙して欧州を目指す流れになっているのが現状だ。

 シリア国内では今年、アサド政権がイスラム国の攻勢を受けた中部の世界遺産パルミラの防衛を放棄するなど、戦線を縮小。欧米からの支援を受ける反体制派も内紛を克服できないなど混乱が続いており、到底、政権を担う能力はない。

 政権側や反体制派、イスラム国などが争い合う構図に大きな変化はなく、今後も難民の発生が続く可能性は極めて高い。

 こうした中で懸念されるのが、難民を隠れみのとした過激派の欧州への流入だ。国連機関のテロ対策担当者によると、イスラム国関係者がメンバーに対し、シリア難民を偽装して欧州へ向かうよう指示したり、欧州からシリアを目指す外国人戦闘員に対し、難民の移動ルートを逆にたどるよう助言したりするケースが見つかっているという。

 難民らの中には旅券を持っていなかったり、意図的に旅券を廃棄したりしている者も多いとされ、欧州側では身元確認が難航している。イスラム国は、そうした状況も工作員を欧州に送り込むのに利用しているとみられる。
by denhazim | 2015-09-18 10:34