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シャンプー剤を使わない洗髪が、新しい美容のトレンドになっている。



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シャンプー剤を使わない洗髪が、新しい美容のトレンドになっている。シャンプー剤に含まれる洗浄成分が、毛髪から健康的な皮脂まで落としてしまうという考えから、シャンプー剤を用いた洗髪の頻度を落としたり、あるいは完全にやめたりする人が現れている。たとえば最近、米国の著名人であるキム・カーダシアンは、5日に1回しか髪を洗わないことを明らかにしている。


米ウェストサイド・マウント・サイナイ皮膚科(ニューヨーク市)のAngela Lamb氏によると、この「ノー・プー(no-poo)」と呼ばれる方法が健康に良いかどうかは、毛髪や頭部のタイプによって大きく変わるため、一概にはいえないという。

「ノー・プー」支持者は、洗浄成分の入った製品を使わずに毛髪や頭皮を洗う。重曹やリンゴ酢などを代わりに用いることもある(日本では、シャンプー剤を全く使わない洗髪を「湯シャン」と呼ぶことが多い)。

毛髪はタンパク質でできており、根元の皮脂腺から分泌される油分が毛髪をコーティングし、傷つかないよう保護している。米イェール大学医学大学院のLisa Donofrio氏は、「『ノー・プー』運動の背景には、毛髪に自然な皮脂を残せば、スタイリング剤は不要だという思想がある。ジェルやムース、スプレーなどのスタイリング剤は、定期的に洗髪しなければならない理由の1つとなる。これらの製品は洗い流さなければ毛髪を痛めうるからだ」と述べている。

しかし、スタイリング剤を使わない場合でも、定期的にシャンプー剤を用いる理由は存在すると、複数の専門家が指摘している。たとえば、植毛外科認定専門医(ニューヨーク市)のRobert Dorin氏は、「頭皮からは、皮脂、乾いた汗、汚れ、死んだ皮膚細胞を定期的に洗い落す必要があるが、『ノー・プー』をうたう製品ではこうした汚れを十分に落とせない。また、シャンプー剤を使わない人は、真菌や細菌への感染リスクがある」と指摘する。

Donofrio氏も、「『ノー・プー』では頭皮の炎症、フケやニキビなどが生じる可能性もある」としている。Lamb氏もこれに同意し、「定期的にシャンプー剤を用いることで、こうした問題をコントロールできる可能性がある。ただし、洗髪頻度に明確な決まりはなく、ちょうどよい頻度を知るには自分の頭皮で試してみるしかない。『ノー・プー』で頭皮が極めて健康になったという人もいるし、脂っぽくなったり痒くなったりする人もいる」とアドバイスしている。(HealthDay News 2015年12月29日)
by denhazim | 2016-01-13 09:40