紫陽花はしっとりと降る雨の中に見た.
私が訪れた時は、生憎のお天気。そう、日差しも強い夏日の午後。
紫陽花はしっとりと降る雨の中に見たかったとは思うけれど
疎水の流れを心地よく感じるには、恰好の日よりだったかもしれない。
疏水沿いには所どころ木陰があり、小さな橋が渡され、ベンチなどもしつらえてある
そのせせらぎは、紫陽花を植栽してからきれいによみがえったという
花を見た者は、ゴミを捨てるには忍びない思いがするのだろう。
ひともとの紫陽花ごとに持ち主がいて、花の管理をするらしい
自分の育てる紫陽花が、一年を経てまたきれいな花を咲かせてくれるかどうか
、楽しみに思いつつ手入れをするに違いない。素敵なアイデアだ。
午後の陽に照り映える紫陽花だが、せせらぎの音に、みずみずしさを失わずにいる。