日本は環太平洋連携協定(TPP)
[ワシントン 3日 ロイター] - フロマン米通商代表部(USTR)代表は3日、日本は環太平洋連携協定(TPP)協議において、市場開放の確約を果たす必要があるとの考えを示した。米下院歳入委員会で述べた。
代表は、2カ国間協議を複数回にわたり実施したにもかかわらず、日米間の農産物、自動車に関する溝は依然埋まっていないと指摘した。
その上で「合意に向けて日本が進んで取り組む番だ」とし、「現時点では、日本が包括的な市場アクセスを確実に提供するかに注目が集まっている」と述べた。
また、米下院歳入委員会のデーブ・キャンプ委員長(共和党)は、日本が必要とされる取り組みを行わなければ、交渉からはずされるべき、との考えを示した。
フロマン代表は「全ての国は交渉で日本が適切な役割を演じることを待っている。市場アクセスの問題がうまく収まった時点で他の問題を解決することができるようになる」と述べた。
オバマ米大統領が今月来日する際に予定されている安倍晋三首相との会談ではTPPも議題になる見通しだが、米当局者は交渉が大きく進展する可能性は低いと予想している。