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「熱いものがつらいときは、九州地方の冷汁をヒントに、みそ汁を冷蔵庫で冷やしてはいかがでしょうか?


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秋の訪れを感じさせるような日も増えてきましたが、まだまだ残暑もきびしいところ。暑い日が続くと身体がだるくなってしまい、食欲も落ちていく……。そして栄養不足から、どんどん体調を崩していく悪循環。そんな、いわゆる「夏バテ」に負けないためにも、大切なのは日々の食事! 実は、日本人には欠かせない食品「みそ」は、夏バテ防止にピッタリなんだとか。そこで今回は、「みそ」が夏バテ防止効果について、管理栄養士の二宮真樹先生に伺いました。


© マイナビウーマン 提供
■栄養をとらないと夏バテ一直線!

暑い日が続くと、なかなか食欲が出ず、体調もイマイチ……。いわゆる「夏バテ」の症状に悩まされる人は多いと思いますが、夏バテの原因のひとつに、まず食事の問題があるそう。「食欲がないから」と偏った食事をしていると栄養のバランスを崩し、身体の活動に必要なエネルギーを損なわせてしまうのだとか。

「たとえば、そうめんしか食べなかったりすると、糖質をエネルギーにするビタミンB1が足りず、それが疲れの原因となるのです」と二宮先生。また、栄養のバランスの悪さと冷房などの冷えにより身体の基礎代謝が落ち、動きが鈍くなってしまうことも。食生活の乱れが、夏バテの要因のひとつだったんですね。

「まずは体のエネルギーとなるたんぱく質をしっかりとることが大切。体力が必要な季節だからこそ、バランスのよい食事を心がけることが必要なんです」(二宮先生)

■「みそ汁」はすぐれものの栄養ドリンク!

栄養バランスのいい食事が夏バテ対策になるとはいえ、こうも暑いと何を食べればいいのか考えるのもひと苦労です。何か手軽にできる夏にいい食生活や、栄養補給に便利な食材があればいいのですが……。

「何も特別なものを食べたり、変わった食生活をする必要はありません。本来、日本の風土の中で暮らすには、昔ながらの和の食生活を大切にすることが肝心です」(二宮先生)

中でも、日本人の食事に欠かせない「みそ」は、それだけでもしっかりと栄養がとれるスーパー食品だそう。

「みそにはたんぱく質、ビタミンB群、鉄、カリウム、マグネシウムなど、身体の活動のために必要な栄養がバランスよく含まれているので、夏の栄養補給源としてピッタリ。原料となる大豆に含まれている大豆サポニンには脂肪を燃焼させる働きがあり、メラノイジンは抗酸化作用があり免疫力低下を抑え、健康維持につながります」(二宮先生)

また、発酵食品であるみそは、大豆そのものを食べるよりも消化吸収によく、胃腸が弱っている夏に最適だと言います。

「さらにみその魅力は、さまざまな食材との相性のよさにあります。自分で足りていない栄養を見つけたら、その栄養を豊富に含んだ食材をみそ汁に加えればいいわけです。なかでも、夏バテしやすい時期にオススメなのが『豚汁』。豚肉のビタミンB1は糖代謝を上げてくれ、夏バテ予防にもいいですよ」(二宮先生)

■熱いものは食べたくない! そんなときは……

とはいえ、夏の季節に熱い料理は敬遠しがち。そこでみそを使った「熱すぎない」レシピを教えてもらいました。

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「熱いものがつらいときは、九州地方の冷汁をヒントに、みそ汁を冷蔵庫で冷やしてはいかがでしょうか?
 冷めたごはんにみそとカツオ節を乗せて、冷たいお茶をかけてもいいですね。

それと、夏野菜に付けるディップとしてみそを使うのもオススメ。スティックにした野菜をみそに付けて食べるだけなので、調理時間も短いのがうれしいところ。器を工夫すればおしゃれな一品になります。

また、夏といえば、バーベキューに行かれる方も多いと思います。そのときは、サニーレタスに肉とみそを乗せて巻いてもおいしいですよ」(二宮先生)

まだまだ暑い日も続きそうな今日このごろ。日々の食事に積極的にみそを取り入れて、夏バテ知らずでいたいものですね!

(平野智美/OFFICE-SANGA)


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by denhazim | 2015-09-01 06:46