人間と同様、鳥のひなは、親鳥と一緒に過ごすという社会的な環境の下


f0180726_8545489.jpg


Popular Science:人間と同様、鳥のひなは、親鳥と一緒に過ごすという社会的な環境の下、彼らの言語を学んでいます。科学とテクノロジーに関する活動を行う非営利団体National Academy of the Sciencesの会報誌に発表された最新の研究で、社会的相互作用は発育のために必須であるだけでなく、脳内の神経伝達物質の生成にも関与しているということが明らかになりました。この神経伝達物質は、ひな鳥が学んださえずり方を身につけるために役に立っているかもしれないというのです。

鳥がどのようにさえずり方を学んでいるかを調査するため、カナダ・ケベックにあるMcGill大学の研究者グループは、キンカチョウを使って次のような実験を行いました。キンカチョウのひな鳥を、親鳥からさえずりを学ぶグループと、スピーカーから流れる鳥の鳴き声の音声から学ぶグループの2つに分け、そして、ひな鳥たちがそれぞれの方法でさえずり方を学んだあと、別々の場所に収容するという内容です。
その結果、社会的環境下に置かれたひな鳥、つまり、親鳥からさえずり方を学んだひな鳥は、スピーカーの音で学んだひな鳥よりも、格段に鳴くのがうまいことが判明したのです。それがごく短い期間のレッスンであったにもかかわらず。また研究者たちは、親鳥が鳴き方をひな鳥に教える際、部分ごとにしばしば鳴き方を調整していることも発見しました。それはまさに、人間が赤ちゃん言葉を使って、子どもに言語を教えることにそっくりだというのです。
さらに研究者たちがひな鳥の脳をスキャンして調べた結果、社会的環境下にいたひな鳥の脳内では、スピーカーからさえずり方を学んだひな鳥の脳内よりも、ドーパミンとノルアドレナリンが活発に生じていることが判明しました。この2つの神経伝達物質は、学習に関係するものだということがわかっており、ひな鳥は、親鳥が自分のために調整した鳴き方に注目することで、より上手にさえずることができるようになったのだと考えられます。神経伝達物質の量が、親からさえずりを学んだグループの鳥の脳に多いのは、さえずるのがうまいという結果を説明する理由となるでしょう。
研究者グループは今後、この2つの神経伝達物質のレベルを操作し、鳥たちがどのようにさえずり方を学習するかを調査したいと言っています。
[PR]